5月になると殆ど花が終り、新芽が伸びる時期になります。
5月末までは、花のお礼肥の意味も含め多目の肥料を施し、新芽が新枝に育ち来年の花芽と葉芽をつける元気を与える時期である。 この時期にもう一つ大事な仕事は、新芽の針金かけによる整枝です。新芽の茎は緑色で、柔らかいので針金により簡単に枝に形・曲をつけられます。針金はアルミ線の、0.8mm,1mm,1,2mmぐらいを使います。新芽は上向きに伸びるので、5cm以上に伸びた頃が最適です。 具体的には、去年の枝(木肌は茶色)から巻き起こし、新芽の枝(木肌は緑色)迄巻き、立ち枝を伏せたり、曲をつけます。そのまま1~2週間置き、針金は切り取ります。 また、去年の枝(木肌は茶色は茶色)を含めて新芽の枝(木肌は緑色)に巻く時は、古枝(2年以上の枝で、肌は灰色です)から巻き起こし、去年の枝の曲付けも含むので1.2mm~1.5mmの針金を新芽の枝まで巻きます。 この場合も、新芽の枝に巻いている部分は1~2週間で切り取ります。その後、1~2週間観察し、枝に針金が巻き込む恐れがあるときは去年の枝と古枝ともに針金はすべて切り取ります。(椿の枝には針金を巻き込みが早いし、深い巻き込みの跡傷は、その木の一生取れない。) この写真(水晶白)は、主として、去年の枝から緑の枝に針金をかけています。 (2010年4月29日に針金かけた。) 5月12日に緑の枝の針金切り、5月23日にすべて針金を切り取った写真です。 この写真(鳴滝)は、主として、古枝から緑の枝に針金をかけています。 (2010年4月29日に針金かけた。) 5月12日に緑の枝の針金切り、5月23日にすべて針金を切り取った写真です。 #
by tsimizu2006
| 2010-05-23 15:10
新年が明けると椿の蕾も膨らみ開花時期を迎える。
椿の摘蕾は、前年の9~10月ごろ着蕾が明確になった段階で同じ所に複数つけた蕾を一個に摘蕾することから始まり、概ね月一回不要の蕾を摘蕾して調整する。最後は1~2月に最終の摘蕾をし、枝が垂れて蕾が下向き、横向きについている蕾を前上向きに開花するようにアルミ線で調整する。 次の写真で、具体的にすべての調整を終えた開花直前の状態を説明する。(この盆栽は、着蕾した蕾の1/3程度残しています。花を咲かせすぎますと木が弱り、花着きが悪くなったり、枯れたりします。) この盆栽は、正面から見た写真です。樹冠の頂点に1個,そのやや下に1個、左右の枝にそれぞれ3~4個の蕾を残して開花させるように花の配置をしました。(この花は直径10cm以上の大輪ですので少なめです。) この写真は上の盆栽の真後から見た花の配置です。主幹の上部から流れるように三方に伸びる枝にポツリポツリと10個ほど配置しています。小枝に一つの星を輝かせるように開花しますので、正面の頂点の花が咲き始めてからやく2ヶ月ぐらい楽しめます。 (この盆栽の泣き所は、右の側枝の頂点と下小枝の間に枝が無いことです。ここが空間となり間が空いた状態が寂しいのです。ここを埋めるためにはこの枝の下の小枝の一節を残して剪定し、枝の無い上部に芽を吹かせることですが、間違うとこの大枝が枯れてしまうことがありますので、イチかバチか賭け勝負になるでしょう) #
by tsimizu2006
| 2009-01-30 20:37
椿の台木を友人にいただいた。台木を植えて3~4年なると思われるが、幹を切り取った後をカットパスターなど処置してなかったので腐蝕し著しく、手術が必要であった。その措置の内容を記録します。
幹の中央の肌割れして、褐色化したところが腐蝕した部分です。これを切り取り、右枝の横まで腐れ進んでいると想定されるので、ノミでえぐり取る必要があります。 腐食した部分をきれいに抉り取った写真です。 抉り取った部分に癒合効果もある殺菌剤を塗った状態の写真です。 殺菌剤が乾燥して密着したあとで、更に安心のためカットパスターを埋め込む。腐敗の進行は止まると同時に、幹の皮が肉巻きしながら傷口が癒されて、5~10年くらいすると左右の枝と一体化して傷が消える。幹の切り口から癒合してゆくのでカットバスターは毎年取り替える。 一番大きな枝に接木をする。 他の枝の新芽は切らずに残し伸ばす。これは、根の活性化を図り、癒合を早めるのに効果を高めるためです。 (接木が伸びて花が楽しめるようになると傷口も小さくなってから不要の枝は切り取る) #
by tsimizu2006
| 2009-01-30 17:20
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by tsimizu2006
| 2008-09-11 18:44
つばきの接木は、7月から9月上ぐらいが最適のシーズンです。
一般の樹木の接木は、冬の2月が最適期ですが、つばきは、当年の新芽が伸びて枝が固まる(枝の色が茶色に変わる)7月頃から接木に適している時期なのです。 しかし、一般には、つばきは挿し木で簡単に繁殖できますので、あまり接木することは少ないようです。 ただし、肥後椿は特別です。肥後椿は、盆栽仕立で楽しみ、鑑賞する樹です。 苗木から育てて盆栽に作ることは年数を要しますので、年輪を重ねたヤブツバキ等のツバキ属を台木として接木し、盆栽として枝作りして仕立てるのが肥後椿の特徴です。 写真は、庭植えの山茶花にビン接ぎを3ヶ所(手前のビン3個)と呼び接ぎ1ヶ所(下の鉢植えの枝を奥の枝に接木した)、計肥後椿4品種を接木しました。 注、盆栽仕立は1株に1品種の接木ですが、庭植えですので1株に4種の花を咲かせる・遊び心です。 これも約40年になる庭木の八重椿(園芸種)に肥後椿を接木したものです。 今後、大枝5本に全てに肥後椿を接木する計画です。 鉢植えの台木に、ビン接木したもの。 余談ですが、イヌビワも果実をつけると立派な盆栽として通用します。太い実は4月ごろ、小さい実は6月頃につけました。イチジクと同様に花が咲かずにある日突然実が現れますので正確には解りませんが、二度に分かれて着果したことは間違いありません。 #
by tsimizu2006
| 2008-07-12 17:01
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